■ ことばが遅いと感じた時 | 更新日: 2009/7/1(水) |
「ことばが遅い」見るべきポイント 以下の4点が問題なければ、見守りながら、お話しできる日を期待して待ちましょう。 @日常的なことばの理解ができているか。 「ごみポイしてきて」とか「そのお手紙、パパにあげて」など、ごく簡単な指示がわかるか。 A聴力に障害がないか。 チャイムの音や、飛行機の音などに敏感に気づく様子があるか。 B対人関係は良好か。 視線が合いにくかったり、コミュニケーションが取りづらいという感じがなく、一緒に楽しくやりとりしながら遊べるか。 C行動面で心配な点がないかどうか。 落ち着きがない、注意集中時間が短い、変わったくせやこだわりがある、などの気になる行動が見られないか。
「お話しできる日を期待して待つ」間にしたほうがいいこと @からだを使った大人とのかかわり遊び ことばの発達のためには、脳を含めたからだ全体の働きがよくなるような働きかけが必要です。一番手っ取り早いのは、からだを使うかかわり遊びです。おんぶして走るとか、シーツや毛布に入れて揺する、ぎゅっと抱きしめたり、わらべ歌で手遊びをするなど、大人とのからだを通したかかわりを楽しみましょう。 A規則正しい生活、テレビに依存しないで外遊びや実物に触れる経験 規則正しい生活は、からだの調子を整え、ことばの学習の準備になります。 また、子どもはことばをからだで覚えていきます。テレビや絵本などの間接的なものではなく、実物を見たり、聞いたり、触ったり、味わったり、感動したり、が大事です。 B「気持ちをわけあうこと」を大切に ことばが育つには、この人にわかってもらいたい、伝えたいという気持ち(コミュニケーション意欲)が育つことが大切です。 そのためには、困った時に助けてくれたり、自分の気持ちを代わりに「おいしいね」と言ってくれる大人の存在が大事です。子どもが出す声や音をそのまま真似て返してあげるのも、気持ちを判ってくれている、という安心感を育てることになります。 Cゆっくり はっきり くりかえして話す 子どもがことばを聞き取る力は大人が考えるよりずっと未熟です。自分たちが習いたての外国語を聞くときのことを想像して、ゆっくり、はっきり、くりかえして話しかけてあげましょう。 Dジェスチャーや指さしなど、視覚的な支えをじょうずに使って ことばでの話しかけだけでなく、目で見て分かるような働きかけをしてもらえるととても助かります。抱っこひもを見せながら「お外へ行こうね。抱っこして 行くよ」とか、「これ、バナナだね。おやつに食べようね。」と指さすなど、視覚的に分かりやすいように示してあげましょう。 E子どもの興味に合わせてことばをかける 子どもが飛行機を見ているときに「ヒコウキだね」とことばをかければ、それが「ヒコウキ」だと覚えられます。でも足元のボールを見ているときに「ほら、見てごらん、ヒコウキだよ」と言われても、急には注意を向けなおすことはできません。大人が教えたいものに無理やり注意をむけかえさせるのではなく、子どもが注意を向けているものについて大人が話しかけてあげることが大切です。
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