●坂ノ市こどもクリニック●

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■ 病気の時の子どもの入浴
2009/7/1(水)
 一般的に入浴には、
@皮膚を清潔にし、皮膚呼吸を助ける  
A皮膚に刺激を与え、血行をよくする
B身体を温め緊張を解きほぐす     
C精神的疲労を取り除く
といった効果があります。特に子どもは活動的で新陳代謝も活発ですので、お風呂に入って汚れを洗い流すことが必要です。
 では、風邪などをひいて病気の時には、入浴はどうしたらいいのでしょうか?
 かなり以前は「いわゆる内風呂が少なく銭湯利用が多かったため、病気の子どもにはその衛生状態が気がかり」とか、「日本人は熱い湯に入ることが多いので、病気の時は体力を消耗し症状を悪化させる」などと考えられ、今までは入らないように指導されることが多かったようです。
 しかし、これには明確な根拠があるわけではありません。また、欧米には古くから風邪で発熱した子どもを水やぬるま湯に入れて熱を下げるという、全く逆の習慣があるようなのです。
 そこで、風邪などの病気の時の入浴は下記のような点に気を付けてみましょう。
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・発熱の程度が強くてつらそうな時には、入浴はひかえましょう。            
・発熱がなくても病気の影響で入浴をいやがる時には、無理に入れることはやめましょう。 
・咳や鼻水がでていても、顔色がよく、食欲や元気もある場合は、入浴しましょう。   
・とびひ(伝染性膿痂疹)、みずぼうそう(水痘)に罹ったり、虫さされを掻き壊した場合でも入浴は差し支えありません。ただし、浴槽をきれいに水洗いし一番湯に入りましょう。それができなければ、シャワーか清潔なお湯を浴びるだけにしましょう。   
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発熱時の入浴のポイント
@入浴のタイミング 体温の上昇により身体が熱感やほてり感を伴うようになったころを見計らう。悪寒を伴う発熱初期には避ける。
A入浴する際、特に冬季は、脱衣所や浴室をあらかじめ暖房器具などで暖かくしておく。
 それができなければ、昼間の暖かいうちに入浴する。
B子どもは発熱に強く38℃くらいの熱でも平気で、冷やすのを嫌がる場合がある。
 熱を下げるには、発熱時の体温よりやや低めの微温湯(37〜38℃)に入るとよい。
 微温湯から上がった後はすぐに衣服を着せる。
C41℃前後の熱い湯で長時間温まった時には、必ず寒くない場所で肌着一枚かバスタオルをまとうくらいにし、ほてりを冷ましてから衣服を着せるようにする。ほてりが冷めないうちに着せると、ほてりが増し汗をかく。汗が冷えて熱が奪われるために、かえって湯冷めする。
D入浴後少し熱が上がることもあるが、その後下がる。ただし、解熱鎮痛剤を用いたときと同様、一度熱が下がっても再び上昇することはあり、その場合は回復を待つしかない。
Eお風呂に入らなくても、微温湯を浸したスポンジやタオルで身体を拭いたり、ぬるめのシャワーを浴びた後乾いたタオルで拭き取るのもよい。


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